ジェイムズ・P・ホーガンのベスト5!
ハードSF作品の巨匠であるジェイムズ・P・ホーガン氏の(2018/11/11時点で発売している文庫本)作品の中でも読んでおきたい作品を紹介。
ジェイムズ・P・ホーガン氏の作品をこれから読み始める方、次に何を読もうかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。
5位.量子宇宙干渉機
多元宇宙。無限数の現在が存在するという話。
感の良い人は別次元世界を行き交う量子から、別次元の考えをを得ると本編にありますが、何となく納得してしまいます。
ホーガン氏が考える多元宇宙。例えば、Yes/Noの選択肢する場面でYesを選ぶあなた、Noを選ぶあなた、このような結果の違いで少しずつ変わった未来が無限数に広がっていく宇宙。
ジャンプ先の別次元の自分が、今の自分が望んでいる世界を生きているなら、その世界の自分の身の回りの環境を理解することから新しい自分の生活が始まります。
ジャンプ先に居た元々の自分はかわいそうですが存在しなくなります。
少し恐い話ですが、物語に引き込まれる面白い作品です。
4位.未来の二つの顔
今ではよく耳にするAIの話。
優れすぎたAIがとる行動はどうなるのか。本当に人類に独立した人工知能を操作する事は可能なのか。
AIに支配される前段階が舞台の映画「ターミネータ」、支配されてからの映画「マトリクス」など人工頭脳がどうなるのかわかりません。ホーガン氏が考えるAIの世界とはどんなものなのか。
今は購入する事も出来る”ドローン”が本編に出てきます。1979年の作品ですが既に考えられていました。本の世界のドローンは今のドローンの性能は遥かに上で、人工知能の手足となり働きます。
人類がどこまでAIの活動範囲を許容するのかも考えさせられる作品です。
3位.断絶への航海
生まれた時から身の周りを取り囲む環境が揃っていているので、争うことを知らないケイロン人。純粋に自分のやりたい事を追求し他人のやる事を認めるという世界。
お互いを尊重し認め合うっていうのは難しい事ですが、ケイロン人はそれを実現化している。科学的な発見を抑止する政治家もいないので、ケイロン人は地球の科学を超越しています。
そんな世界に地球文化の人間が入ろうとしても、すんなり入れるはずがない。様々なドラマが展開されます。地球人が大好きな戦争を始めるのかどうなるのか、最後まで一気に読める面白い作品。
2位.創世記機械
戦争と科学者、政治的に難しい関係の中、新しい道を切り開く話。
重力波を発見し、天才の2人がその発見を元に新たな何かを研究し作成する。最後の最後は予想だにしない結末。完全無欠と言ってよい最終兵器でこれに勝る兵器は有りません。大興奮の作品でした。
1981年、世界の2大国が睨み合う現実。時代背景からホーガン氏が望む理想世界をかかれた作品かと思われます。
1位.星を継ぐもの
月で見つかった5万年前の人間遺体の謎を解き明かしていく話。
本編では全ての謎は解けてませんが、月の遺体と木星の衛星ガニメデの調査から推測して月で見つかった5万年の遺体の理由を解き明かします。そこに至るまでの科学者たちの人間ドラマに引き込まれます。
本作品はシリーズもので3部で一先ず完結します。シリーズを追うごとに出てくる宇宙人の科学が凄い。それらを発想するホーガン氏には感銘を受けます。
SF作品ではNo.1と言っても過言ではない作品です。