星を継ぐもの
泣きたくなるほど面白い!SFものでは、No.1の作品だと思います!
出版社/著者からの内容紹介より
【星雲賞受賞作】月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。
本の始まりは月面での場面から始まります。
後の文明が月に行った時に見つけた5万年前の死体の謎を解明していき、死体は人間であることがわかる。チャーリーと名付けられた死体を中心に話は広がっていき、木星の衛星ガニメデの調査で発見された新たな事象からどんどんと謎が解明していく。最後の最後がたまりません。現実とフィクションが混ざった展開が超面白い!
最高のSFストーリー。映画化されてもおかしくない作品です。
ガニメデの優しい巨人
悩まされるほど面白すぎる!
概要(amazonより)
『星を継ぐもの』の続編として数々の謎が明快に解明される、シリーズ第2部!
木星最大の衛星ガニメデで発見された2500万年前の宇宙船。その正体をつきとめるべく総力をあげて調査中の木星探査隊に向かって、宇宙の一角から未確認物体が急速に接近してきた。隊員たちが緊張して見守るうち、ほんの5マイル先まで近づいたそれは、小型の飛行体をくり出して探査隊の宇宙船とドッキング。やがて中から姿を現わしたのは、2500万年前に出発し、相対論的時差のため現代のガニメデに戻ってきたガニメアンたちだった。『星を継ぐもの』に続く第2弾!
読みどころは、ミネルバから脱出してガニメデに墜落した宇宙船の残骸を調査していたハントの前に現れた1隻の謎の宇宙船。宇宙船内の宇宙人は地球人を快く向かい入れてくた。そしてガニメアンと名付けられた彼らと共存していく様が面白いです。
この時代にこれだけの事を考えれるホーガン氏の想像力は素晴らしいです。宇宙人との交流を成功させた宇宙船(シャピアロン号)の人工頭脳ゾラックを使う発想もいいです。これで両者の言葉の壁の問題は一気に解決です。
また「星を継ぐもの」で判明した事実。しかしのその事実にも解決できない謎についても解決していくのですが、それの問題の発想とその解決策を全て事前に考えてるのが凄い。科学的な発想にも恐れ入ります。
巨人たちの星
あきれるほど面白い!
概要(amazonより)
冥王星の彼方から〈巨人たちの星〉のガニメアンの通信が再び届きはじめた。地球を知っているガニメアンとは接触していないにもかかわらず、相手は地球人の言葉のみならず、データ伝送コードを知りつくしている。ということは、この地球という惑星そのものが、どこかから監視されているに違いない……それも、もうかなり以前から……!! 5万年前月面で死んだ男たちの謎、月が地球の衛星になった謎、ミネルヴァを離れたガニメアンたちの謎など、からまったすべての謎の糸玉が、みごとに解きほぐされる。前2作で提示された謎のすべてが見事に解き明かされる。《巨人たちの星》シリーズ第3部。
地球を去ったガニメアン達の向かう星に送ったメッセージから返信が。。
読みどころは、やはりテューリアン人(ガニメアンの向かった先の星の住人)の技術力の凄さでしょうね。前作のゾラックとは比較にならないほどの上をいく人工頭脳ヴィザー。惑星間を全て管理しているコンピュータですからやることが半端ないです。けどジョークに関してはゾラックの方が上手です。
前作でのコミュニケーションとしては、通訳機を身につけてでしたが、今回は意識を通して別空間に仮想化を表示した上に感覚までも感じる事ができる技術の発想には参ります。その科学技術の仕組みについてもそれなりに表現しているホーガン氏の発想は凄い。
内なる宇宙
メルヘンの世界観が面白い!
「BOOK」データベースより
架空戦争に敗れた惑星ジェヴレン。その全土を管理/運営する超電子頭脳ジェヴェツクスは、一方で人々を架空世界浸けにし、政治宗教団体の乱立を助長していた。一指導者による惑星規模の大プロジェクトが密かに進行するなか、進退谷まった行政側は、ついに地球の旧き友、ハント博士とダンチェッカー教授に助力を求めるが…。星雲賞受賞。
以前までの3作でひとまず完結してます。しかし、まだ物語で不明な部分もあるという事で、話が続く事になったようです。おまけにメルヘンな作品を求められたようです。ホーガン氏が感じるメルヘンな世界観を表現したらこんな作品になるようです。番外編という扱いでもよいかも知れません。
読みどころは、ガニメアンの解決できない問題をハント達が解決に向かうまでの経緯。メルヘン?な世界との関係が明らかになっていく様が楽しいです。
ハントの落ち着いたものの考え方、話の中心でありながら、第3者的な視点からも物事を判断する能力は羨ましい。読み応えのあるシリーズでした。
★「星雲賞受賞作」最後のクライマックスシーンがたまりません!★
★ジェイムズ・P・ホーガン氏のベスト5!★