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[レディ・アストロノート]①「宇宙へ」巨大隕石の落下で地球環境悪化、人類存続のため宇宙へ向かう

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[レディ・アストロノート]①「宇宙へ」

北米の東海岸を跡形もなく消し去る巨大隕石が海面に落下した事により、地球の気温が上昇して人類が死に絶える事が計算結果により判明。人類存続のために宇宙開発を急ピッチで進める状況を背景に元パイロットのエルマが宇宙への道を切り開く話。

「BOOK」データベースより

1952年、巨大隕石が突如、ワシントンD.C.近海に落下した。衝撃波と津波によりアメリカ東海岸は壊滅する。第二次大戦に従軍した元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、夫ナサニエルとともにこの厄災を生き延びた。だが、エルマの計算により、隕石落下に起因して、環境の激変が起こると判明する。人類が生き残るためには宇宙開発に乗りださなければならないが…。

本作品は、隕石が落ちて地球が滅ぶから宇宙に行きますというSFではあるが、その宇宙に行くまでの人間ドラマが楽しめる作品。何とも読みやすい物語でのんびりと落ち着いて楽しめる。ハラハラ感はあまりないのですが、続きが気になりサクサク読めます。

時は1952年。人種差別や男女差別がある背景でエルマが感じる事や考えが時代を感じました。

元パイロットのエルマが飛行機のアトラクション中の事故からの脱出劇がきっかけでTV出演したところから物語の流れが変わっていきます。エルマの発想やTVファンへの対応を読んでいるとエルマを応援したくなります。エルマの人間性がこの物語の面白い所といえるでしょう。

また、夫のナサニエルのエルマへの思いやり、やさしさが素晴らしい。2人がずっと新婚のような感じで接する事ができるのもやはりナサニエルの広い心があるからかと思える。アメリカ人はみんなこんな感じなのだろうか。見習いたいけど、ナサニエルは真似できません。この2人の人間ドラマも読みごたえの一つ。

火星人や宇宙戦争、近未来の話でもなく、過去が背景のSFですが楽しめるSF作品。宇宙に出た次の物語も期待します。

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