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[レディ・アストロノート]②「火星へ」月に進出した人類は第二の母星となる火星を目指す

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[レディ・アストロノート]②「火星へ」

前作の「宇宙へ」で宇宙に出たレディ・アストロノートのエルマ。月面でバスの運転手をしていたが火星へ向かう話を受ける。様々なドラマがありつつ火星にたどり着くまでの物語。

ハヤカワ文庫より

巨大隕石の落下による環境悪化のため、急遽、人類が宇宙進出を迫られた世界。1961年、国際航空宇宙機構は月面コロニーを建設し、次なる目標を火星コロニー建設に定めていた。〈レディ・アストロノート〉として知られる計算者で宇宙飛行士のエルマは、その火星計画での初の有人ミッションへの参加を要請される。家族とキャリアとのあいだで悩んだ末に、エルマは任務を引き受けるが……。

上巻では火星に向かうまでの過程ですが、今回も嫌われ役の感じで話が進んでいくのが辛い。それにも負けない根性は評価に値します。前回からのパーカーとのやり取りは相変わらずですが、お互いに信頼というか、互いを認め合うような雰囲気の関係がいい。気の強いエルマを凌ぐパーカーの行動が本作品の見所の1つです。

火星に着くまでの過程はSF感がバリバリです。宇宙船内の現実的な話が何か身近に感じる気もします。役割分担などはまさに現実をうたっていると思います。悲しい話もありますが、そんな話を表現の調子がやさしくて読みやすい作品となっています。

時代背景は1960年代。実際の現実では月に足跡を残したのが1969年であることを考えると物語の人類はかなり急いで宇宙開発に着手していると理解できます。パンチカードというものも時代を感じます。今もあるのか?

火星までの過程でも人間ドラマが面白い事は前回から変わりありません。各キャラクタの個性がいい。

まだまだこれから続きそうな感じの レディ・アストロノート シリーズ。次の展開でどこまで進むのか楽しみ。

★前作はこちら

★SFの最高傑作と言っても過言ではない!


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