未来の二つの顔
AIの管理が始まった時の現実を予感させる話。
東京創元社より
人工知能を研究しているダイアー博士は、研究中止命令の内示を受け愕然とする。月面の工事現場で、コンピュータが勝手に下した誤った判断のため、大事故が発生したのだ。人工知能に仕事を任せる事の是非をめぐって論議がわき起こる。そのときダイアーが提案した実験とは。
人工知能を研究が進み、大規模な実験を行う事となる。実験が開始され、人工知能自身を成長させる為に活動するが、自分の中に自分以外のものがある事を理解し、それから自分を守ろうと自己防衛を行う。
自己防衛のために扱うロボット(ドローン)の発想がこの時代(1979年)に出てくるホーガン氏の発想が素晴らしい。
人工知能が成長し辿り着く先はどうなるのか。人間とのやりとりが面白いSF作品。
現実的に自動車の自動運転も進化し、会話するロボットも開発されたりしています。近未来の現実が描かれている感じがします。
★ジェイムズ・P・ホーガン氏のベスト5!★