文庫本

「塩の街」人が塩柱となる塩害の中で偶然巡り合った2人の行く末はどうなるのか

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塩の街

「塩の街」塩害の発生で出会った自衛官と女子高校生の物語

自衛隊三部作。結晶の影響で人が塩になるという背景に二人の物語が始まる。

出版書誌データベースより

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが―「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。

空から突如落ちてきた結晶により人がそのままの姿で塩柱となる事象で世界の日常が変わる。塩柱にならずに生き残った真奈。そこで偶然出会った秋庭と一緒に暮らす日々。

話の始まりは買い物で出かけていた真奈は大きなリュックを持った意識を失っていた遼一と出会い秋葉と暮らす家に連れ込む。遼一の事情を聞き真奈達3人で綺麗な海に向かう…。

短編の話が続いて話が進んでいきます。初めは秋葉の事は何も知らずにいる真奈だが、ある事をきっかけに少しずつ秋葉の事がわかってくる。真奈の思い、秋葉の思い、二人をとりまく人々の思い。各自の人間性も物語が進んでいくにつれてわかってくる。

相変わらず話の背景が個性的な有川浩氏の物語は話に引き込まれてサクサクと読めます。胸が熱くなるというか、何かやさしい気分にさせてくれる感じは、自衛隊三部作の「空の中」「海の底」と同様で良い作品です。

デビュー作となるこの作品。有川浩氏が書く物語の構成はここから始まります。人が優しくなれる良い作品ですが、 「空の中」「海の底」 と比較すると完成度は正直低め。有川浩氏の作品を読み始めるなら本作品からではなく、「空の中」から読んだ方が有川浩氏の作品の良さがわかるかと。



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